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コラム
保育サービスの業界構造と事業形態
保育サービス業界の業界構造の特長としては、多岐にわたる事業形態があります。また、保育サービス業界の現状は、成長市場ではあるものの、補助金や基準についてまだまだ課題があります。業界構造と事業形態から、現状の課題と今後必要となる対策を整理し、子ども・子育て支援新制度の内容と照らし合わせてみましょう。
保育士という職種は幼い頃から憧れを抱いている人が多いものです。多くの民間調査でも小学生のなりたい職業には必ずと言ってよいほど、「幼稚園教論・保育士」はベスト3に入っています。
これだけ人気であるにもかかわらず、学校を卒業しても保育所で保育士として働く新卒学生は決して多くはありません。少々古いデータですが、二〇一三年の厚生労働省の資料では、保育士養成施設で保育士資格を取得して卒業した者の就職先のうち、保育所に就職した卒業生は全体の約五二%に過ぎません。ちなみにそれ以外では保育所以外の児童福祉施設、障がい者施設、介護施設、幼稚園等に就職する学生の割合が約三二%、その他が約一六%となっています。着目すべきは「その他」の数字です。これは一般企業への就職が主になっています。
もちろん中には、最初から手に職をつけることを目的に養成施設に通い、卒業後は一般企業に勤めようと考えている学生もいると思います。しかし、圧倒的な人気職種で保育士になろうと入学してきた学生が多いにもかかわらず、5人に1人は一般企業へ就職するという事実を目の当たりにすると、在学中に何らかの原因で気が変わったのではと感じるのは私だけでしょうか。
ある保育所経営者がこんなことを言っていました。「学生の中には職場実習後に保育現場に興味がなくなる人もいるそうです」。これは実に考えさせられる意見です。現場を見て自信をなくしてしまうのでしょうか、それとも雰囲気や人間関係に失望してしまうのでしょうか。
これは現場や事業者だけの問題でもなく、学校にも問題があるかもしれません。学校は理論だけを伝える場ではなく、仕事の本質を伝える場です。場合によっては、経営という視点を持たせることも重要な役割かもしれません。養成校と事業者が連携はして保育現場の実態と夢の双方をもっともっと伝える必要性があると思えてなりません。