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コラム

「保育園落ちた日本死ね!!!」
16年2月、匿名ブログにアップされた記事が世間を大いに騒がせました。その一部を紹介します。
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし噛賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
(以下略)
(「保育園落ちた日本死ね!!! Janond hatelabo.jp/20160215171759より)
2015年4月からスタートした子ども・子育て支援新制度。保育の必要性の認定、類型別の認定こども園新基準、地域型保育事業、公定価格、利用者負担など、これまでの保育制度とは異なる新たな仕組みが導入されました。この新制度における基本的な考え方、制度の概要を伝えます。
このブログが衆院予算委員会の国会質問に取り上げられたのをきっかけに、国会前ではデモまで起きました。
ユーキャンが主催する2016年新語・流行語大賞のトップ10にも入り、この年の象徴的な出来事になったのは記憶に新しいところです。
表現自体に問題はあるものの、切実な意見として、このブログに賛同した保護者も決して少なくなかったことでしょう。
私自身も子どもが待機児童になった経験がありますので、その辛さは痛感していますが、それくらい保護者にとって、仕事に復帰したくても、保育園に入れないことが理由で復帰できないというのは、重要な問題なのです。
今後はこれまで以上に国全体として、この問題に向き合っていかなければなりません。