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コラム

保育所から認定こども園への移行
保育所は幼稚園と異なり、都心部を中心に多くの国が定員充足状態で、手厚い運営費などから経営的には安定している国が多いですが、今後はどうなるのでしょうか?
保育所の認定こども園化の影響 一保育所のままで生き残れるのか一
認可保育所の新制度後の選択肢としては、主に認可保育所、保育所型認定こども園、幼保連携型認定こどもが考えられますが、保育所については、言うまでもなく幼稚園とは異なり、特に都心部では定員充足していて、多くの園で待機児童が出ている状況です。また、幼稚園のように直接契約ではないため、一般的には幼稚園ほど園児募集に対する意識が高いわけではないと言われています。
しかし、実は新制度スタート移行、保育所から認定こども園に移行した件数は幼稚園よりも多く、約一八〇〇施設を超えます。
すでに今まで通り、「保育所のまま残ればよい」という時代ではなくなってきているのです。

その理由は、地域格差にあります。人口減少を起こしている地方自治体では、保育所であっても、定員割れを起こしている施設が多く存在しています。このように、園児が減少し、その際に保育所の中では「私たちも認定こども園にならなくては.…」という意識が芽生え始め、それが増えることで保育所の認定こども園化も増えているのです。
つまり、今後は「幼稚園たから」「保育所だから」という垣根のない、人口減少を前提条件とした完全幼保一体化
状態の「シームレス化」が全国各地域で起こり始めます。