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コラム
運営で大切な三つの視点
運営で重要な三つの視点があります。それは「教育性」、「安全性」、「利便性」の三つです。この三つの視点から経営を考えましょう。
教育性の向上
保育サービスの大きな一つの目的に「子どもの健やかな成長」があります。成長とは学びであり、発見の連統によって育まれます。よって、成長とはまさに教育に他なりません。
教育性という観点の中でも「教育の五領域」と言われる健康(心身の健康に関する領域)、人間関係(人とのかかわりに関する領域)、環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)、言葉(言葉の獲得に関する領域)、表現(感性と表現に関する領域)において園内で定義と目標を明確にして、それに基づいた方針を立て、教育を実行することが大切です。
安全性の向上
また、健やかな状態でいることも、とても大切なことです。 保育サービスとは常に子どもの安全性を考え、健康管理、衛生管理、防災・防犯対策、事故防止などに努めることが役割です。そして、近年ではこの安全性に対して保護者の目も非常にナーバスになってきました。特に東日本大震災以降は事業者としても防災対策に力を入れるようになり、保護者としてもその対応策を把握するなど理解や認識が高まってきています。保育園によっては単に安全性を追求するだけではなく、小さな怪我くらいならば、あえて体験させることで二度と同じことが起こらないように学習させることが重要であるという考え方を大切にしている園もありますが、常に関の方針に応じた安全性の追求、向上に
努めなければなりません。
利便性の向上
利便性と言うと語弊があるかもしれませんが、要するに「働く保護者にとって仕事と子育ての両立が実現できる環境づくりに努める」ということです。近年の多様化するワークスタイルやライフスタイルに保育サービス事業者が追いついていかなければなりません。たとえば、今でも認可保育所の預かり時間が延長も含めて18時半までという地域があります。この時間帯ですと、18時に定時で仕事を終え、迎えに行って間に合うかどうか微妙な時間になります。少しでも残業があると迎えに行けないということになるのです。
保育サービス事業者は子どもをど真ん中に据えなければならないことは述べましたが、保護者の両立支援のための利便性向上も大切な要素なのです。
