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コラム
保育サービス経営の基本
保育サービス業界の事業者における経営の基本的な考え方及び経営のコツについて述べていきます。特に今後保育サービス業は「マーケティング」が重要な時代になります。マーケティングの概念をしっかりと押さえ、これから迎える新しい時代を生き抜いていかなければなりません。
紹介したような会社や法人は、あくまで業界のほんの一握りの中堅・大手及び法人です。保育サービス業界の多くは、ほとんどが中小・零細企業です。これは社会福祉法人も同様です。そして、新制度が始まり、新規参入企業も急増していることから、「二極化」が起こることが想定されます。
伸びる企業はどんどん伸び、伸びない企業は停滞し、苦戦を強いられることになります。中小企業庁の中小企業の定義によれば、サービス業の場合は資本金が5,000万円以下の企業を指します。つまり、保育業界の事業者は、法人格を問わず、ほとんどの企業が中小企業に該当します。
あくまで推測ですが、保育事業者で資本金5,000万円を超えているのは全体の1割も存在しないでしょう。筆者が実際にコンサルティングをさせていただいている保育事業者も、多くが資本金1億円を切ります。
これら中小・零細企業が生き残るにはどうしたらよいでしょうか。
フンチェスター戦略で言えば「弱者の戦略」に該当し、最大のポイントは「差別化戦略」です。保育サービス業界のように小商圏での事業の場合、地域の大手企業は「大規模の話可保育所」になることが多いのです。
小規模保育や企業主導型保育を運営している企業はまさに「弱者」であり、別に戦略、一点突破、集中主義が絶対条件になるのです。優位に立てない園の差別化のポイントは、①立地、②ブランド、③教育、④理性、⑤安全性、⑥価格、⑦人財、⑧広報力の8つになります。