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コラム
増えない「病児保育・病後児保育」
病児・病後児保育はとても必要性が高く、保護者にとっては緊急性も高い保育サービスですが、まだまだ全国的には充実しているとは言えません。今後の環境整備が急務です。
病児・病後児保育施設が進まない理由
病児保育のニーズは非常に高く、内閣府が二〇〇八年に公表した「少子化社会対策に関する子育て女性の意識調査」では「保育所の数や定員を増やす」という意見に次いで「病児・病後児保育の充実」という要望が多いという結果が出ています。保育所は三七・五度以上の熱が出ると、原則として預かりができませんが、保護者も仕事があり急には迎えに行けない、代わりにお迎えを頼める人もいないなど、どうにもできない状況になることがあります。 特に都心部では核家族も多く、祖父母や親戚が迎えに行くというケースは地方に比べると少ないため、病児保育のニーズは高まる一方です。
二〇一四年時点での交付決定ベースで、病児・病後児保育制度による実施施設数は一八三九件で、医療機関や認可保育所が担い手の中心になっています。しかし、実態としてはまだまだ件数が少なく、病児・病後児問題も全国的な問題の一つとして捉えられています。
病児・病後児保育施設が進まない理由は、事業者として運営上の負荷が大きいこと、それに対して補助金が見合わないこと、リスクが高いことなどが挙げられています。新制度施行後も病児、病後児保育については手当ての対象になっていますが、十分な支援が行われなければ抜本的な解決にはならないでしょう。
少し古いデータですが、二〇〇八年度に内閣府から発表された「少子化社会対策に関する子育て女性の意識調査」によると、保育所のサービスに求める内容として、最も多い意見は「待機しなくても入所できるよう、保育所の数や定員を増やす」でした。これについてはこれまで論述していますので、詳細は言及しませんが、これまでも、そして今後も国の重点課題として政策が積極的に進められています。
次いで多い意見としては、「病児・病後児保育の充実」となっています。前回の二〇〇四年度調査では四番目に高い回答でしたが、今回の調査においては二番目まで上昇しています。
そして、この一番目の要望「待機しなくても入所できるよう、保育所の数や定員を増やす」ことと、二番目の「病児・病後児保育の充実」には、まだまだ環境整備の充実度に開きがあります。病児・病後児保育は現代の多様化する子育てニーズの大きな一つの課題になっているため、さらなる充実が求められています。