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コラム
幼稚園から認定こども園への移行
幼稚園は保育所とは対極的に、経営環境が厳しくなる一方です。そんな中、今回の制度によって新しい選択肢が生まれ、未来に前向きに向かう事業者も増えるでしょう。
幼稚園の現状と未来
幼稚園は二〇一六年時点で、全国私立七〇七六園、公立四一二七園、国立四九園で計一万一二五二園存在しています。新制度が始まる二〇一四年までは毎年約一〇〇園程度減少していましたが、新制度がスタートした二〇一五年には、たった一年で約一二〇〇施設ほど減少しています。
この理由は、私立幼稚園が新制度のスタートを機に、認定こども園に移行したことです。また、園児数についても同様に、新制度が始まる以前は毎年約二名ずつ減少していたのですが、二〇一五年度には約10%減少し、その後も認定こども園への移行が進んでおり、減少しています。
幼稚園の新制度後の選択肢としては、主に私学助成による認可幼稚園、施設型給付内での認可幼稚園、幼稚園型認定こども園、幼保連携型認定こども園の四つがあります。
文部科学省の「平成二九年度における私立幼稚園の子ども・子育て新制度への移行状況について」による と、「二九年度までに新制度に移行する」という園が三〇二四園あります。「三〇年度以降に移行を検討・判断」という三七九七園と合わせると六八二一園が移行の意向を持っており、私立幼稚園全体 (八一一九園)の約八四%となっています。新制度スタート移行、明らかに幼稚園の認定こども園化が進んでいます。
