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コラム
保育園の新規開設は「立地」が重要
保育園の新規開設における最も重要な経営要素として、「立地」が挙げられます。立地を見誤ると、その後の運営に大きく影響を及ぼします。
保育園の利用者は基本的に仕事をしている親です。朝早く出勤して、夕方以降に仕事を終えて、帰宅します。こうしたパターンの生活を送っている親が子どもを預けようと考える際には、やはりアクセスのよい園や、通勤経路上にある園を選ぶ傾向が強くなります。事業者側としては、その保護者のニーズに応じた場所に立地させなければなりません。保育所のように施設を構える事案においては、施設を一度開設したら簡単には移転などはできません。よって、その地域に応じて、できるだけ多くの保者が通いやすいと感じるのほうが圧倒的に有利となる。目安は駅徒歩0~10分以内。
待機児童数は毎年変化しています。待機児童の多い横浜市と名古屋市を例にとってみましょう。2013から2016六年にかけて、横浜市では一七九人、二〇人、八人、七人と大幅に毎年変化を遂げています。また、名古屋市でも一〇三二人、二八〇人、○人、○人、○人と毎年変化を遂げています。
このように、「待機児童とは安定しない」のです。そもそも定義自体も自治体によって異なるため、現状は待機児童を需要の指標にするにはあまりにも信びょう性が低いのが実態です。
自治体としては、待機児童が増えれば次年度の予算に保育供給分を上乗せするでしょうし、待機児童が減ります。