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コラム
新規事業参入にあたっての五つの条件
保育サービス事業に限らず、新規事業参入には五つの条件があります。この五つの条件を満たしている事業については、前向きに新規事業参入を検討する価値があると言われています。
五つの条件
新規事業に参入するにあたっては、求められる五つの条件があります。それは、①伸びている事業であるか?②トップが本気で取り組みたい事業であるか?③収益性の高い事業であるか?④世の中に貢献できる事業であるか?⑤本業の経営資源が活かせる事業であるか?の五つです。何でもかんでも新規参入してよいわけではもちろんありません。
②の本気で経営者が取り組みたい事業なのかという視点では「想い」も重要なのですが、それだけでなく、A、Bのように事業性、市場性、収益性の高い事案を選ばなくてはなりません。さらに④のように世のため、人のためになる事業なのかどうかは言うまでもなく重要な視点です。
そして、最後に⑤ですが、特に個人ではなく、企業として新規参入を検討しているのであれば、現業の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ)で活かせることを必ず検討するべきです。
「自分がやりたいから」という理由で参入する人も
一商品スライドと顧客スライド
多くいますが、少なくともそれで成功するには、大きの本業の経営資源が活かせるかどうかという考え方ですが、わかりやすく説明したものが「スライドマーケティング」という考え方です。
これは商品と客を横幅と縦幅にとり、さらにそれらを「既存」と「新規」で分類します。すると、「既存商品×既存顧客」は現業の事業になるわけですが、新規事業とは、「既存商品×新規顧客=顧客スライド」や「新規商品×既存顧客=商品スライド」、「新規商品×新規顧客」となるわけです。「新規商品×新規顧客」はノウハウがないため参入は慎重にならなければなりません。「既存商品×新規顧客」での保育サービス事業参入の例としては、学習塾業界やその他教育産業が考えられます。また、「新規商品×既存顧客」については小児科や産婦人科、育児用品メーカーなどが該当します。
言い換えれば、顧客スライドとは顧客を変えて対象となる「商圏人口」を広げることで業績を上げ、商品スライドは商品を変えて、新たなマーケット=商品をプラスオンする「マーケットサイズ付加」によって、「業績を上げるということになるのです。