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コラム

M字カーブの実態と原因
日本の仕事と子育て環境がまだ不十分であることの象徴的な姿として議題に上げられているのが「M字カーブ」です。この実態と原因について検討していきます。
M字カーブとは
女性の年齢階級別の労働力率をグラフで見てみると、結婚・出産期にあたる二〇代後半から三〇代に低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇しています。この形から「M字カーブ」と呼ばれています。
これは、仕事と子育ての両立環境が不十分であることを意味しています。「幼少期は母親が子育てに専念するべき」という風潮によるところも大きいでしょう。いずれにしても、この世代の女性の労働力が弱いのが日本の実態です。
底にあたる三〇〜三四歳の女性の労働力率は、一九七六年には四四・四%でしたが、一九九六年には五四・八%、二〇一六年には七三・二%まで上がっています。全体的にも上昇しており、内閣府男女共同参画局の「男女共同参画白書 平成二九年版」によれば、子育て期の二五~四四歳の女性の就業率は、一九八六年の五七・一%から、二〇一六年の七二・七%へと、三〇年の間に一五・六%の上昇を見たとされています。
これについては、これまで国策として講じてきた様々な取り組みが功を奏していると評価できると考えられます。今後もこの傾向が続けば、労働人口減少時代に女性の労働力はさらに大きな影響力を持ち、日本の経済に貢献してくれるかもしれません。
本質的な改善になっているのか
しかしながら、この傾向については別の見方もあります。それは、長期にわたる日本経済の低迷、特に二〇〇八年のリーマンショック以降の経済不況によって、女性が働かなければならなくなったという事実です。
国の制度として様々な取り組みが功を奏していることは少なからずありますが、「働きやすい」という考えではなく、「働かなければ生活できない」という女性が増えていることも事実としてあります。
その結果が待機児童問題であり、働きやすい環境を実現するためには、まだまだ課題もあるということが言えるのではないでしょうか。
したがって、今の環境や傾向に満足をせず、働きやすい環境や働く意欲を高めることによって、女性の就業率を高める努力を、引き続き国全体で推進していくことが求められるのです。