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コラム
保育サービス業界の市場規模
保育サービス業界の市場規模は年々増加しています。つまり成長産業ということです。 また、新制度移行、市場構造も変化してきているので、まずは業界の市場規模を見ていきましょう。
保育業界全体の市場規模
二〇一四年から二〇一五年にかけて、つまり新制度がスタートした一年間で八〇〇〇億円も成長したということになります。主な理由は、施設型給付などによる子ども一人単価の上昇、地域型保育給付事業のスタート、認定こども園の2・3号認定の市場参入などです。
今後も幼稚園の認定こども園化、小規模保育事業の件数増加等の傾向を考えると一定期間は安定的に市場が成長することが予想されます。保育サービス業界の市場規模は前述の通り、約3兆円の市場であるが、近しい規模の市場規模を持つ業界としては、ブライダル業などがあり、ブライダル業は2兆30億円となっている。新制度スタート前は、認可保育所と認可外保育所の市場で考えるのが一般的でしたが、スタート後は、認可保育所、認定こども園、地域型給付事業で考える形に変わってきています。さらに今後は企業主導型保育事業が急速に増えることが予想されるため、この市場も無視できなくなるでしょう。
船井総合研究所の独自調べによりますと、二〇一五年度における保育業界の市場規模は全体で二・八兆円で、二〇一六年度には確実に三兆円を超えるとされています。
次に業態別・対象別に市場規模を見ていきたいと思います。二〇一五年度をベースとすると、認可保育所五年前の二〇一一年度は二兆円を切っていたので、実にこの五年間で一兆円も市場が拡大したことになります。